あること。いまを、いきること。ー another room

奇跡と恵みにあふれた世界をうけとるために、祈りとA Course in Miracles(奇跡のコース)を通して 内なる力を育てています。

向日葵と、女の子と、わたしのお話。


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向日葵にかこまれた
そのお墓をみるたびに、
あの子は、とっても喜んでいるように
感じる。
だから、わたしも、向日葵をみると
あの子の笑顔を
おもいだす。

向日葵は、上を向いてと
わたしに話しかける。




さいごに会ったのは
たしか、夏のお祭り。

めぐーげんきー?
 いまどこにいるのー?
こんどまた、ごはんしよー!

綺麗なおめかしをしているあの子と
正反対で、地味なわたしに
その子は、逢うたびに
きゃっきゃとお話してくれた。

わたしは、そのころ
華やかな女の子たちのお話に
ついていけなかったけど
ついてゆけないことなど
御構い無しに、あの子は、あの子を
生きて、かがやいて
わたしに、最近のことをおしえてくれた。



あの子は看護師にあこがれて
ひとより、うんと遅れて、
高校を卒業しようとしていた。
出席日数が
足りなくて、みんなと同じ時期に
卒業できなかったのだ。
そして、親身になってくれた
看護師さんのようになりたい、と
看護の専門学校の勉強を
病院でしていた、と
あの子のお母さんから聴いた。


病院では、説明のつかない奇跡も
多かったという。
あの子は、
『そこにたっている、
しろい服を着ているひとは
だれ?』
と、ひとにつたえたら
信じてもらえないようなことを
つつみ隠さず、
お母さんに伝えていた。



そして、その子のお母さんを介して
わたしにも
おしえてくれた。


お母さんは、
信じてもらえないでしょうけれど
涙ぐみながらも、笑いながら
話してくれた。



わたしは、そっちのほうが
ほんとうだとおもいます。と
お母さんにいった。


そこから、わたしは
ほんとうのことを、みたい、と
心から願うようになった。


ずっと、むかしに
遊んでくれた、お話してくれた
満面の笑みの、あの子を
目を閉じても
感じていたいから。


きっと、いますぐに
逢えない方は
命をつかって
わたしたちに
語りかけてくれているから。



向日葵と、
女の子の笑顔は

わたしを
はじまりにもどしてくれる。